「漱石と広島」の会について(設立の趣旨)

 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などで日本を代表する文豪夏目漱石は、慶応3年(1867)に生まれ、大正5年(1916)にその生涯を閉じました。2016年12月は没後100年、2017年2月は生誕150年の節目の年となります。

 この機会に、漱石と広島について情報や資料を収集し、整理して広く公開したいという思いから、6月に「漱石と広島」の会を設立しました。


 漱石は、明治29年に高浜虚子と宮島に一泊しています。また、明治42年には、広島市内で市内を見物し、知人にも会っています。

 広島に関する漱石ゆかりの人物としては、親友の中村是公、教え子の鈴木三重吉、加計正文たちを思い浮かべますが、そのほかにもゆかりの人物がいます。

 こうした漱石の足跡やゆかりの人物をたどることによって、文物や地誌について改めて理解することができ、更にそこから当時の広島をとらえる視点を得られると思います。


 皆さん方に広く興味・関心を持っていただければ幸いです。

 

 平成27年8月

                  「漱石と広島」の会会長 山本一隆

                       (広島市文化協会会長)