第3回夏目漱石のつどい-講演と朗読- 2016.7.3  ①

   第3回夏目漱石のつどいが、7月3日に広島市立中央図書館で開催されました。(主催 「漱石と広島」の会、共催 広島市立中央図書館)。午後2時~4時。

 冨沢佐一世話人の挨拶の後、小笠原臣也さんの講演「漱石と呉との関わりについて」、花井隆爾世話人の報告「熊本での茶会」、松根敦子さんのご挨拶とお話、玉田陽子さんによる「三四郎」の朗読がありました。

 小笠原さんの講演では、医師呉秀三、津田青楓の妻山脇敏子、半藤一利・末利子夫妻、佐久間艇長たちを中心に、漱石との関わりが詳しく述べられました。その次の報告では、花井さんが熊本で行った漱石に因んだ茶会の様子が話され、多くの人の関心を呼んだことがわかりました。

 松根東洋城の姪の松根敦子さんは、東洋城のこと、松根さんが合唱団で指導を受けた芥川也寸志のことなどを、資料を示されながらお話になりました。

 玉田陽子さんの朗読は「三四郎」の比較的初めの場面でしたが、三四郎が東京に出て都会の様子に驚いたことや、野々宮さんとの出合い、美禰子の登場などを、イメージ豊かに読まれました。